膝の痛み

1-1 膝痛の定義

膝痛とは、膝関節やその周囲に生じる痛みの総称です。膝は、大腿骨(太ももの骨)、脛骨(すねの骨)、膝蓋骨(膝のお皿)の3つの骨で構成されており、それを支える軟骨、靭帯、筋肉、腱などの組織が存在します。これらの組織のどこかに負担がかかることで膝痛が発生します。
膝痛にはさまざまな種類があり、急性のもの(突然の怪我や炎症によるもの)と、慢性のもの(長期間にわたる摩耗や疾患によるもの)に分けられます。特に中高年の方では、関節軟骨がすり減る変形性膝関節症が一般的な膝痛の原因となることが多いです。
膝痛は、日常生活の動作(歩行、階段の昇降、しゃがむ動作など)に影響を与えるため、早期のケアが重要です。

1-2 膝痛の一般的な原因

膝痛の主な原因には以下のようなものがあります。

加齢
加齢に伴い、関節の軟骨がすり減り、クッションの役割が低下することで、骨同士が直接こすれ合い、炎症や痛みを引き起こします。特に50歳以上の方に多い変形性膝関節症の原因になります。

過度な運動やスポーツ
ジャンプやランニングなど、膝に負担のかかる動作を繰り返すことで痛みが発生します。特に、適切なウォーミングアップやストレッチを行わずに急な運動を始めると、膝の靭帯や半月板を損傷するリスクが高まります。

肥満
体重が増えることで膝関節にかかる負担が増加し、軟骨がすり減りやすくなります。膝関節には体重の約3~5倍の圧力がかかるため、適正体重を維持することが痛みの予防につながります。

外傷
スポーツや転倒などによる膝の怪我(靭帯損傷、半月板損傷、膝蓋骨骨折など)が膝痛の原因となります。適切な処置を行わないと、長期間にわたって痛みが続くことがあります。

炎症性疾患
関節リウマチや痛風などの自己免疫疾患や代謝異常によって、膝の関節に炎症が起こることで痛みが生じます。これらの疾患は、膝の腫れ、熱感、こわばりを伴うことが多いです。

1-3 膝痛の種類

1-3-1 急性の膝痛
急性の膝痛とは、突然の怪我や炎症によって発生する痛みです。代表的なものには以下のようなものがあります。
靭帯損傷:膝の安定性を保つ靭帯が切れたり伸びたりすることで、強い痛みや腫れを引き起こします。
半月板損傷:膝のクッションの役割を果たす半月板が傷つき、膝を曲げ伸ばしする際に痛みや引っかかり感が生じます。
膝蓋骨脱臼:膝のお皿(膝蓋骨)がずれ、膝が不安定になり、痛みや腫れを伴います。

1-3-2 慢性の膝痛
慢性の膝痛とは、長期間続く痛みのことで、膝の摩耗や疾患によって発生します。以下のような原因が挙げられます。
変形性膝関節症:加齢や過度な使用によって軟骨が摩耗し、骨同士がこすれ合うことで痛みが生じます。
関節リウマチ:自己免疫異常によって関節が炎症を起こし、膝の痛みや変形を伴います。
オーバーユース(使い過ぎ症候群):スポーツや反復動作によって膝関節や筋肉に慢性的な負担がかかり、痛みが続きます。

1-3-3 運動後や特定の動作で痛む膝痛
特定の運動や動作時に膝が痛む場合、以下の疾患が考えられます。
ジャンパー膝(膝蓋腱炎):バスケットボールやバレーボールなどのジャンプ動作を多用するスポーツで発生しやすい、膝蓋腱の炎症。
ランナー膝(腸脛靭帯炎):ランニングやサイクリングで発生しやすく、膝の外側に痛みが生じる。

本記事では、膝痛の原因や種類について詳細に説明しました。膝痛は日常生活や運動に大きく影響を与えるため、早期の対策と適切なケアが重要です。次のセクションでは、膝痛の具体的なメカニズムや診断方法について解説していきます。

膝痛の原因とメカニズム

膝痛が発生する理由はさまざまですが、大きく分けて構造的な問題、炎症、過負荷、外傷の4つの要因が関与しています。これらの要因がどのように膝関節に影響を与え、痛みを引き起こすのかを詳しく解説します。
2-1 構造的な問題による膝痛
膝関節の骨や軟骨、靭帯、筋肉などの構造が損傷・変形すると、膝痛が引き起こされることがあります。
変形性膝関節症
変形性膝関節症は、加齢や長年の膝の使用によって関節軟骨が摩耗する疾患です。軟骨がすり減ることで骨同士が直接こすれ合い、炎症や痛みが生じます。
主な症状:
歩き始めや階段の昇降時に痛みを感じる
長時間の運動後に膝の腫れや違和感が生じる
関節の可動域が狭まり、膝の動きがぎこちなくなる
半月板損傷
膝関節内の半月板は、クッションの役割を果たし、衝撃を吸収する組織です。しかし、スポーツや加齢により損傷すると、膝の安定性が損なわれ、痛みや引っかかり感が生じます。
主な症状:
膝の曲げ伸ばし時に痛みを感じる
ひっかかるような感覚がある
長時間の歩行で膝が痛む
2-2 炎症による膝痛
膝関節に炎症が発生すると、痛みや腫れ、熱感などの症状が現れます。
関節リウマチ
関節リウマチは、自己免疫疾患の一種であり、免疫系が誤って自分の関節を攻撃することで炎症が発生します。
主な症状:
朝起きたときに膝がこわばる
関節が赤く腫れ、熱を持つ
両膝に同時に痛みが出ることが多い
痛風性関節炎
痛風は、尿酸が関節に結晶として蓄積し、急激な炎症を引き起こす疾患です。食生活の影響を受けることが多く、高尿酸血症が原因となります。
主な症状:
突然の激しい膝の痛み
膝の腫れと熱感
数日間で症状が緩和するが、再発しやすい
2-3 過負荷による膝痛
膝に過度な負担がかかることで、痛みが発生することがあります。
ランナー膝(腸脛靭帯炎)
ランナー膝は、ランニングやサイクリングなどの反復運動により膝の外側に炎症が起こる疾患です。
主な症状:
膝の外側が痛む
走行中や運動後に痛みが増す
休息をとると痛みが軽減する
ジャンパー膝(膝蓋腱炎)
ジャンプを多用するスポーツ(バスケットボール、バレーボールなど)で、膝蓋腱に負担がかかり炎症を起こす疾患です。
主な症状:
膝のお皿の下に痛みを感じる
ジャンプや膝の屈伸時に痛みが増す
炎症が悪化すると歩行時にも痛みが発生
2-4 外傷による膝痛
外傷(ケガ)によって膝の組織が損傷し、痛みが生じることがあります。
靭帯損傷
膝には4つの主要な靭帯(前十字靭帯、後十字靭帯、内側側副靭帯、外側側副靭帯)があり、これらの靭帯がスポーツや転倒による強い衝撃で損傷すると、膝が不安定になり痛みが発生します。
主な症状:
膝がぐらつく
急に膝の力が抜ける感覚がある
腫れや内出血が発生する
骨折
膝の骨(大腿骨、脛骨、膝蓋骨)が強い衝撃を受けることで骨折し、激しい痛みが生じます。
主な症状:
膝が変形する
激しい痛みと腫れがある
足を動かすことが困難

膝痛の原因は多岐にわたり、それぞれ異なる対処法が必要です。適切な治療と予防策を講じることで、膝の健康を維持し、快適な日常生活を送ることが可能になります。次のセクションでは、膝痛の症状と診断について詳しく解説します。

膝痛の症状と診断

膝痛は、その原因や進行度によって異なる症状が現れます。痛みの種類や膝の動きに伴う制限など、症状ごとの特徴を理解することで、適切な対処法を見つけることが重要です。
3-1 症状の種類
膝痛にはさまざまな症状があり、それぞれが異なる病態を示しています。主な症状は以下の通りです。
鋭い痛みや慢性的な鈍痛
鋭い痛みは、スポーツや外傷による靭帯損傷や半月板損傷が原因となることが多いです。
慢性的な鈍痛は、変形性膝関節症や関節リウマチのような炎症性疾患に関連して発生することがあります。
膝の腫れや熱感
急な腫れは外傷や感染症によるもので、関節に炎症が生じているサインです。
慢性的な腫れは、関節リウマチや痛風のような疾患の可能性があります。
熱感を伴う場合、関節内に炎症が起こっていることが考えられます。
歩行時の不安定感
膝の不安定感は靭帯損傷半月板損傷によって引き起こされることが多いです。
変形性膝関節症が進行すると、関節が安定しづらくなり、歩行時のバランスが崩れることがあります。
こわばりや可動域の制限
朝起きた際に膝が動かしにくい場合、関節リウマチが疑われます。
変形性膝関節症の進行により、膝の可動域が徐々に狭まり、正座やしゃがみ動作が困難になることがあります。
3-2 自己診断の注意点
自己判断で膝痛を軽視してしまうと、症状が悪化する可能性があります。以下のポイントを参考にし、適切な対応をとりましょう。
痛みが続く場合は早めに医療機関を受診する
1週間以上続く膝の痛みは、専門家の診察が必要です。
特に、痛みが悪化している場合や、膝の動きに制限が出ている場合は、早めの対応が推奨されます。
自己判断で過度な運動や安静をとらない
痛みがあるからといって完全に動かさないことは逆効果になることがあります。
逆に、無理に運動を続けると炎症が悪化することもあります。
適度なストレッチや、専門家の指導のもとでの運動療法を取り入れることが大切です。
3-3 専門家による診断方法
医師や専門家による診断では、膝の状態を詳しく検査し、正確な原因を特定します。主な診断方法を紹介します。
X線やMRIによる画像診断
X線検査では、骨の変形や骨折の有無を確認できます。
MRI検査では、靭帯や半月板などの軟部組織の損傷を詳細に調べることが可能です。
関節液検査
膝関節に溜まった関節液を採取し、炎症や感染の有無を確認します。
痛風や関節リウマチの診断にも用いられる検査です。
医師の触診や動作テスト
膝を曲げたり伸ばしたりする動作テストを行い、痛みの位置や可動域の制限を確認します。
**圧痛(触れた際の痛み)**を確認し、炎症のある部位を特定します。
膝痛の診断を適切に受けることで、早期の治療やリハビリの計画が立てやすくなります。次のセクションでは、膝痛の治療法について詳しく解説します。

膝痛の治療法

膝痛の治療法は、大きく分けて保存療法(手術をしない治療法)と手術療法の2つに分類されます。症状の重さや原因に応じて適切な治療法を選択することが重要です。また、自宅で行える対処法も日常生活に取り入れることで、膝の負担を軽減できます。
4-1 保存療法
保存療法は、手術を行わずに膝の痛みを和らげる治療法です。主に以下の方法があります。
物理療法
アイシング(冷却療法):急性の痛みや炎症を抑えるために行います。氷を袋に入れ、膝に10〜15分程度当てることで炎症を軽減できます。
温熱療法:慢性的な痛みには、血流を改善し筋肉の緊張を和らげる温熱療法が有効です。
薬物療法
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs):痛みや炎症を抑えるために、ロキソプロフェンやイブプロフェンなどが使用されます。
ヒアルロン酸注射:関節内に直接注射し、関節の滑りを良くすることで痛みを軽減します。
リハビリ・運動療法
ストレッチ:大腿四頭筋(太ももの前側の筋肉)を伸ばすことで膝の負担を軽減。
筋力トレーニング:太ももの筋肉を鍛えることで膝の安定性が向上し、痛みが軽減します。
サポーター・装具療法
膝サポーターの使用:関節を安定させ、膝の動きをサポートします。
インソール(靴の中敷き):膝への負担を軽減するために足のバランスを整えます。
4-2 手術療法
膝痛が保存療法では改善しない場合、手術が検討されます。手術の種類には以下のものがあります。
関節鏡手術
小さなカメラを膝関節内に挿入し、損傷した半月板や軟骨を修復する手術。
侵襲が少なく、回復が比較的早い。
人工膝関節置換術
変形性膝関節症が進行し、膝の痛みが強くなった場合に行う。
関節を人工のものに置き換えることで、痛みを根本的に解決。
4-3 在宅でできる対処法
自宅でのリハビリ運動
膝の曲げ伸ばし運動:軽い屈伸運動を行い、関節の可動域を広げる。
タオルを使ったストレッチ:仰向けに寝て膝の裏にタオルをかけ、ゆっくり引き寄せる。
食生活の改善
カルシウム・ビタミンDを含む食品を摂取(牛乳、チーズ、魚など)。
抗炎症作用のある食品(生姜、オメガ3脂肪酸を含む魚など)。

次のセクションでは、膝痛の予防と生活習慣の改善について詳しく解説します。

膝痛予防と生活習慣の改善

膝痛を予防するためには、日常生活の中で膝に負担をかけない習慣を身につけることが重要です。以下に、膝の健康を維持するための具体的な方法を紹介します。
5-1 適切な体重管理
体重が増えると、膝関節にかかる負担が増加し、関節の摩耗が進みやすくなります。適切な体重管理を行うことで、膝の負担を軽減し、膝痛のリスクを減らすことができます。
体重管理のポイント
バランスの取れた食事を心がける:脂質や糖分を控え、たんぱく質・ビタミン・ミネラルをバランスよく摂取。
適度な運動を習慣化する:無理のない範囲でウォーキングや水泳などの低負荷運動を取り入れる。
1日の摂取カロリーを意識する:年齢や活動量に応じた適切な摂取量を把握し、過剰なカロリー摂取を避ける。
5-2 適度な運動とストレッチ
適度な運動は膝の筋力を強化し、膝への負担を軽減します。また、ストレッチを行うことで柔軟性を高め、膝の可動域を広げることができます。
おすすめの運動
ウォーキング:膝への負担が少なく、関節の可動域を広げる。
水泳やアクアエクササイズ:水中での運動は膝への衝撃を抑えながら筋力を鍛えられる。
スクワット(膝に負担をかけない範囲で):膝を痛めないように注意しながら行う。
ストレッチの例
太ももの前側のストレッチ:立った状態で片方の足首を持ち、かかとをお尻に近づける。
ハムストリングのストレッチ:椅子に座った状態で片足を前に伸ばし、上半身を前に倒す。
5-3 正しい姿勢と歩き方
姿勢の乱れや間違った歩き方は、膝への負担を増やし、痛みの原因になります。正しい姿勢や歩行を意識することで、膝へのダメージを防ぐことができます。
正しい姿勢
背筋を伸ばし、頭の位置を意識する
膝を過度に伸ばさず、リラックスした状態で立つ
正しい歩き方
かかとから着地し、つま先で蹴り出すように歩く
膝を軽く曲げながら、衝撃を吸収するように意識する
5-4 適切な靴の選び方
膝痛を予防するためには、足元の環境も重要です。クッション性があり、膝に優しい靴を選ぶことで、膝関節への負担を軽減できます。
靴選びのポイント
クッション性のある靴を選ぶ:衝撃を和らげるインソールが入った靴が理想。
サイズが合った靴を履く:窮屈すぎる靴は血行不良を引き起こし、膝にも悪影響を及ぼす。
ヒールの高さを意識する:高すぎるヒールは膝に負担をかけるため、できるだけ低いヒールの靴を選ぶ。

膝痛を予防するためには、適切な体重管理、運動習慣、正しい姿勢、適切な靴の選び方が重要です。日常生活の中で意識的にこれらのポイントを取り入れ、膝の健康を維持しましょう。
次のセクションでは、膝痛に関するよくある質問について詳しく解説します。

よくある質問

膝痛に関して多くの方が疑問に思う点をまとめました。これらの質問と回答を参考にして、膝痛に対する理解を深め、適切な対策を講じましょう。
6-1 Q: 膝の痛みが続く場合、どのタイミングで医師に相談すべきですか?
A: 以下のような症状がある場合は、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。
痛みが2週間以上続く場合
膝が腫れて熱を持っている場合
歩行が困難になる、または膝が不安定に感じる場合
夜間に痛みが悪化し、眠れない場合
6-2 Q: 膝痛を和らげるための簡単なストレッチはありますか?
A: はい、以下のストレッチを試してみてください。
太ももの前側のストレッチ:片方の足首を持ち、かかとをお尻に近づける。
ハムストリングのストレッチ:椅子に座り、片足を前に伸ばし、ゆっくり上半身を前に倒す。
膝周りの筋肉を強化するスクワット:深くしゃがみ込まず、無理のない範囲で行いましょう。
6-3 Q: 膝の痛みを予防するために普段の生活で気をつけることは?
A: 膝の健康を維持するためには、次のポイントを意識してください。
適切な体重管理をする
長時間の座りっぱなしや立ちっぱなしを避ける
適度な運動を継続する
クッション性のある靴を履く
6-4 Q: 運動をすると膝が痛むのですが、続けてもよいでしょうか?
A: 痛みが強い場合は無理に運動を続けず、医師や理学療法士に相談してください。軽いストレッチや低負荷の運動(水泳やウォーキングなど)に切り替えるのもよいでしょう。
6-5 Q: 膝の痛みを和らげる食事はありますか?
A: はい、膝の健康をサポートする食品を意識して摂取しましょう。
カルシウムやビタミンDを含む食品(牛乳、ヨーグルト、魚)
抗炎症作用のある食品(オメガ3脂肪酸が豊富な魚、生姜、ターメリック)
コラーゲンを増やす食品(鶏肉、ゼラチン、ボーンブロス)
6-6 Q: 天気が悪いと膝が痛くなるのはなぜですか?
A: 気圧の変化によって関節内の圧力が変わるため、痛みを感じやすくなります。また、寒さで血流が悪くなると、関節がこわばりやすくなります。
6-7 Q: サプリメントは膝痛に効果がありますか?
A: 一部のサプリメントは膝の健康をサポートする可能性があります。
グルコサミン・コンドロイチン:軟骨の保護・再生を助ける
ヒアルロン酸:関節の潤滑を改善
ビタミンD・カルシウム:骨の健康を維持
6-8 Q: 手術をしないで膝痛を改善する方法はありますか?
A: はい、手術以外にも以下の方法で膝痛を改善できます。
適切な運動とストレッチで膝周りの筋力を強化
**物理療法(温熱・電気治療)**を利用
ヒアルロン酸注射などの関節内治療

次のセクションでは、膝痛に関する最新の研究と進歩について解説します。

膝痛に関する最新研究と進歩

膝痛の治療や予防に関する医学研究は日々進化しています。最新の技術や治療法を知ることで、より適切な対応が可能になります。ここでは、膝痛に関する最新の研究と進歩について紹介します。
7-1 幹細胞治療と再生医療
幹細胞治療とは?
幹細胞治療は、自己の幹細胞を利用して損傷した関節軟骨を再生させる最先端の治療法です。変形性膝関節症や半月板損傷など、従来の治療では改善が難しかった症状に有効とされています。
最新の研究動向:
幹細胞を関節内に注入することで、軟骨の再生を促す臨床試験が進行中。
変形性膝関節症の初期段階では、痛みの軽減や機能改善が見られることが報告されている。
日本や欧米の医療機関で実用化が進み、今後さらに普及が期待されている。
7-2 PRP(多血小板血漿)療法
PRP療法とは?
PRP(多血小板血漿)療法は、自分の血液を遠心分離して血小板を濃縮し、それを患部に注入する治療法です。血小板が持つ成長因子が損傷した組織の修復を促し、膝の痛みを軽減します。
最新の研究動向:
軟骨損傷の治療として注目されており、膝関節の炎症を抑える効果があるとされている。
PRP療法を定期的に受けることで、膝の可動域が改善し、日常生活の動作がスムーズになることが報告されている。
手術を回避できる可能性があるため、特に中高年層に人気が高まっている。
7-3 AIとロボット技術を活用した膝痛治療
AI診断システム
人工知能(AI)を活用した膝関節の画像診断技術が進化しており、より精密な診断が可能になっています。
主な研究成果:
AIがX線やMRI画像を解析し、関節の損傷レベルを高精度で判定。
患者の症状に最適な治療プランを提案するシステムが開発中。
ロボット支援手術
最新の手術支援ロボットを活用することで、膝関節の人工関節置換術の精度が向上しています。
最新の進歩:
医師の手技を補助し、最小限の切開で正確な手術を実施。
術後の回復期間が短縮され、より早く日常生活に復帰できる。
日本国内でも一部の医療機関で導入が進んでいる。

膝痛に関する研究は今後も進化し続け、より効果的な治療法が開発されることが期待されています。次のセクションでは、膝痛のまとめと次のステップについて解説します。

まとめと次のステップ

膝痛の治療と予防に関する情報を整理し、どのような対策をとるべきかをまとめます。日常生活でのケアを見直し、適切な診療を受けることで、膝の健康を維持しましょう。
8-1 膝痛管理の総括
膝痛の原因はさまざまであり、加齢、過度な運動、姿勢の乱れ、体重増加、関節の炎症などが関係しています。症状が軽いうちに適切な対策をとることで、慢性化を防ぐことができます。
予防と改善策
適度な運動:膝周りの筋肉を鍛えることで、関節の負担を減らす。
正しい姿勢の維持:膝に負担のかからない姿勢や歩き方を意識する。
適切な体重管理:体重増加が膝の負担を増やすため、食生活を見直す。
サポーターやインソールの活用:関節への負担を軽減するための補助具を使用。
栄養の摂取:コラーゲン、ビタミンD、カルシウムなどの栄養をバランスよく摂取する。
8-2 いつ専門家の診察を受けるべきか
膝の痛みが続く場合、または急に悪化した場合には、医師や理学療法士などの専門家に相談することが大切です。特に以下のような症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。
受診が必要なサイン
2週間以上痛みが続く、または悪化している。
腫れや熱感があり、関節が動かしにくい。
歩行時に膝がガクガクする、または安定しない。
夜間の痛みが強く、睡眠に支障をきたす。
階段の上り下りや立ち上がり時に強い痛みを感じる。
適切な診断と治療を受けることで、早期回復が可能になります。
8-3 まとめ
膝痛は多くの人が経験する問題ですが、適切な予防、治療、リハビリを行うことで症状を改善し、快適な生活を送ることが可能です。膝の痛みを感じたら、以下のステップを意識して行動しましょう。
次のステップ
日常生活を見直す
正しい姿勢と歩き方を意識し、無理のない運動を取り入れる。
体重管理を行い、関節への負担を減らす。
膝に優しい靴やサポーターを使用する。
セルフケアを実践する
適度なストレッチや筋力トレーニングを行う。
アイシングや温熱療法で炎症をコントロールする。
栄養バランスを考えた食生活を送る。
専門家の診察を受ける
痛みが長引く場合や、日常生活に支障がある場合は医療機関を受診する。
X線やMRI検査を受け、適切な治療法を検討する。
必要に応じて理学療法やリハビリを取り入れる。
膝の健康を守るために、正しい知識と適切な対応を実践し、快適な日常生活を維持しましょう。

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この整体コラムを書いた人

整体院整体なお院長・鍼灸あん摩マッサージ指圧師・整体師直井 昌之

経歴

  • 早稲田大学スポーツ科学部卒業
  • 日本鍼灸理療専門学校昼本科卒業
  • 卒業後、修行のため神奈川県市の鍼灸接骨院で働き、ケガの処置やマッサージについて学ぶ
  • 根本的な体の改善を目指すために、トレーニング、理学療法や整体、カイロプラクティック、機能神経学、オステオパシーを学び始める。
  • 自律神経失調症のセミナー フィリップ・ブルディーノD.O
  • 内臓マニピュレーション リタ・ベナモアD.O
  • 内蔵オステオパシー泌尿生殖器セミナー ジェローム・バティストD.O,M.D
  • オステオパシーの診療における診断と治療 カール・スティールD.O
  • マッスルエナジーテクニック国際セミナー 頸椎、胸椎、肋骨、腰椎 カイ・ミッチェルD.O
    など計700時間以上の研修会に参加

資格

  • 鍼灸あん摩マッサージ指圧師
  • 中学高校体育教員免許

所属団体

  • 日本オステオパシーメディスン協会・スティルアカデミージャパン4期生

メッセージ

オステオパシーを中心とした手技による施術をメインで行っております。
少しでも快適な生活を送れるようにサポートしていければと思います。
「院長あいさつ」にさらに詳しいプロフィールを載せていますのでぜひご覧ください。

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