現代社会では、多くの人がストレスを抱えながら生活しています。仕事や人間関係、環境の変化など、さまざまな要因がストレスとなり、心身に大きな影響を与えます。特に、ストレスは内臓の働きに直接関係し、消化不良や便秘、胃痛、肝機能の低下などを引き起こすことがあります。
オステオパシー整体は、体全体のバランスを整えることで、ストレスによる内臓への影響を軽減し、本来の健康な状態へと導く施術法です。本記事では、ストレスと内臓の関係、オステオパシーによるアプローチについて詳しく解説します。
ストレスが内臓に与える影響
ストレスがかかると、自律神経が乱れ、内臓の働きに悪影響を及ぼします。主に以下のような症状が現れることがあります。
1. 消化不良や胃の不調
ストレスを感じると、交感神経が優位になり、胃腸の働きが抑制されます。その結果、胃酸の分泌が過剰になり、胃痛や胃もたれ、逆流性食道炎の原因となります。逆に、胃酸が減少すると、消化不良や食欲不振が起こることもあります。
2. 便秘や下痢
自律神経のバランスが乱れると、腸のぜん動運動が不安定になり、便秘や下痢の原因となります。特に、仕事のプレッシャーや緊張が続くと、腸の動きが悪くなり、排便のリズムが崩れることがあります。
3. 肝機能の低下
肝臓は、体内の解毒やエネルギー代謝を担う重要な臓器です。ストレスが続くと、交感神経が優位になり、血流が悪くなることで肝機能が低下します。その結果、疲れやすくなったり、肌荒れが起こったりすることがあります。
4. 免疫力の低下
ストレスが強くなると、副腎からストレスホルモンであるコルチゾールが分泌されます。コルチゾールが過剰に分泌されると、免疫機能が低下し、風邪をひきやすくなったり、アレルギー症状が悪化したりすることがあります。
5. 自律神経の乱れによる内臓の機能低下
ストレスが長期間続くと、副交感神経の働きが弱まり、内臓の血流が低下します。その結果、腎臓の働きが鈍くなり、むくみが出たり、心臓の負担が増えたりすることがあります。
オステオパシー整体によるストレスと内臓の改善アプローチ
オステオパシーは、体のバランスを整え、自然治癒力を高める施術法です。ストレスによる内臓の不調を改善するために、以下のようなアプローチを行います。
1. 内臓マニピュレーションで内臓の動きを改善
オステオパシーでは、内臓マニピュレーションと呼ばれる手技を用いて、内臓の緊張を解放し、本来の働きを取り戻します。例えば、ストレスで硬くなった胃や腸をやさしくほぐすことで、消化の促進や便秘の改善が期待できます。
2. 自律神経を整える施術
背骨や頭蓋骨の調整を行うことで、自律神経のバランスを整え、リラックスしやすい状態を作ります。特に、後頭部や仙骨周辺の施術を行うと、副交感神経の働きが高まり、内臓の血流が改善されます。
3. 筋膜リリースでストレスによる緊張を解放
ストレスがかかると、全身の筋膜が緊張し、血流やリンパの流れが悪くなります。オステオパシーの筋膜リリースを行うことで、体全体の緊張を緩め、リラックスしやすい状態を作ります。
4. 肝臓や腎臓の働きをサポート
肝臓や腎臓がストレスの影響を受けると、解毒機能が低下し、疲れが取れにくくなります。オステオパシーの施術で肝臓や腎臓の位置を調整し、血流を促進することで、内臓の働きを活性化させます。
5. 呼吸を整える
ストレスによって呼吸が浅くなると、酸素の供給が不足し、全身の機能が低下します。オステオパシーでは、横隔膜の調整を行い、深い呼吸ができるようサポートします。これにより、リラックスしやすくなり、自律神経のバランスが整います。
ストレスと内臓の健康を維持するためのセルフケア
オステオパシーの施術を受けるだけでなく、日常生活でもストレスを軽減し、内臓の健康を保つためのセルフケアを取り入れることが大切です。
1. 深呼吸を意識する
ストレスを感じたときは、ゆっくりと深呼吸をすることで、副交感神経の働きを高めることができます。特に、鼻から吸って口からゆっくり吐く「腹式呼吸」は、リラックス効果が高いためおすすめです。
2. 食事のバランスを整える
ストレスがかかると、ジャンクフードや甘いものを過剰に摂取しがちですが、これが内臓に負担をかける原因となります。消化に優しい食べ物や、発酵食品を取り入れることで、腸内環境を整えましょう。
3. 適度な運動を取り入れる
運動は、ストレスホルモンの分泌を抑え、リラックス効果を高めます。ウォーキングやヨガなどの軽い運動を習慣にすることで、ストレスの軽減につながります。
4. 良質な睡眠をとる
睡眠不足は、ストレスを増加させる大きな要因です。寝る前にスマートフォンを見ない、寝室を暗くするなど、快適な睡眠環境を整えましょう。
まとめ
ストレスは、内臓の働きに大きな影響を与えます。しかし、オステオパシーを活用することで、内臓の緊張を緩和し、ストレスの影響を軽減することが可能です。自律神経を整え、内臓の機能を改善することで、健康な体を取り戻しましょう。
整体なおは用賀駅徒歩1分の整体院です。
鍼やオステオパシーでの肩こり腰痛の改善、こども整体での発達障害対応、自律神経調整による頭痛・不眠の改善などご相談を受けております。
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この整体コラムを書いた人
整体院整体なお院長・鍼灸あん摩マッサージ指圧師・整体師直井 昌之
経歴
早稲田大学スポーツ科学部卒業
日本鍼灸理療専門学校昼本科卒業
卒業後、修行のため神奈川県市の鍼灸接骨院で働き、ケガの処置やマッサージについて学ぶ
根本的な体の改善を目指すために、トレーニング、理学療法や整体、カイロプラクティック、機能神経学、オステオパシーを学び始める。
自律神経失調症のセミナー フィリップ・ブルディーノD.O
内臓マニピュレーション リタ・ベナモアD.O
内蔵オステオパシー泌尿生殖器セミナー ジェローム・バティストD.O,M.D
オステオパシーの診療における診断と治療 カール・スティールD.O
マッスルエナジーテクニック国際セミナー 頸椎、胸椎、肋骨、腰椎 カイ・ミッチェルD.O
など計700時間以上の研修会に参加
資格
- 鍼灸あん摩マッサージ指圧師
- 中学高校体育教員免許
所属団体
- 日本オステオパシーメディスン協会・スティルアカデミージャパン4期生
メッセージ
オステオパシーを中心とした手技による施術をメインで行っております。
少しでも快適な生活を送れるようにサポートしていければと思います。
「院長あいさつ」にさらに詳しいプロフィールを載せていますのでぜひご覧ください。
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TEL:070-8360-0722
受付時間:10:00~21:00(最終受付20:00)
定休日:火曜
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