私たちの姿勢は、健康と深く関係しています。姿勢が悪いと、肩こりや腰痛だけでなく、内臓の不調や自律神経の乱れを引き起こすことがあります。逆に、正しい姿勢を保つことで、血流が改善され、体のバランスが整い、さまざまな不調が軽減されます。
オステオパシーは、体の構造と機能の関係を重視し、姿勢の改善を通じて健康を取り戻すアプローチを行います。本記事では、姿勢と健康の関係性、姿勢が悪くなる原因、オステオパシーによる改善方法について詳しく解説します。
姿勢が健康に与える影響とは？
姿勢は、単に「見た目の問題」だけではありません。姿勢が悪くなることで、体のさまざまな部位に影響を与え、以下のような健康問題を引き起こします。
1. 肩こりや腰痛の原因になる
猫背や反り腰など、姿勢が崩れると筋肉の負担が増え、慢性的な肩こりや腰痛を引き起こします。特に、デスクワークが多い現代では、長時間の同じ姿勢が筋肉の緊張を生み、痛みの原因になります。
2. 内臓の圧迫による機能低下
姿勢が悪いと、内臓が圧迫され、本来の働きを十分に発揮できなくなります。例えば、猫背が続くと胃腸が圧迫され、消化不良や便秘の原因となることがあります。
3. 呼吸が浅くなる
姿勢が悪いと、胸郭（胸の部分）が圧迫され、十分な呼吸ができなくなります。呼吸が浅くなることで酸素の供給が不足し、疲れやすくなったり、集中力が低下したりすることがあります。
4. 自律神経のバランスが乱れる
背骨の歪みは、自律神経の乱れを引き起こすことがあります。自律神経が乱れると、ストレスを感じやすくなったり、睡眠の質が低下したりすることがあります。
5. 血流やリンパの流れが悪くなる
姿勢が悪いと、血流やリンパの流れが滞りやすくなります。これにより、冷えやむくみ、さらには免疫力の低下につながることがあります。
姿勢が悪くなる原因とは？
では、なぜ私たちは姿勢が悪くなってしまうのでしょうか？主な原因をいくつか挙げてみます。
1. 長時間のデスクワーク
長時間座っていると、骨盤が後傾しやすくなり、猫背の姿勢になりがちです。さらに、パソコンやスマートフォンを長時間使用すると、前傾姿勢になり、首や背中に負担がかかります。
2. 運動不足
運動不足により、筋肉が衰えると正しい姿勢を維持しにくくなります。特に、体幹の筋肉（腹筋や背筋）が弱いと、姿勢が崩れやすくなります。
3. 片側だけに負担がかかる生活習慣
バッグを片側の肩にばかりかける、片足に重心をかけるなどの習慣があると、体のバランスが崩れ、姿勢が歪みやすくなります。
4. ストレスや精神的な影響
ストレスが多いと、無意識のうちに体が緊張し、肩がすくんだり、猫背になったりすることがあります。リラックスできる時間を作ることも、正しい姿勢を維持するために重要です。
オステオパシーによる姿勢改善のアプローチ
オステオパシーでは、体の構造と機能のバランスを整え、自然な姿勢を取り戻すことを目的としています。以下のような施術を通じて、姿勢を改善し、健康をサポートします。
1. 骨盤の調整
骨盤は体の土台となる部分です。骨盤が歪むと、背骨のカーブが崩れ、姿勢が悪化しやすくなります。オステオパシーでは、骨盤のバランスを整えることで、正しい姿勢を維持しやすくします。
2. 背骨の調整
背骨の歪みを整えることで、神経の伝達がスムーズになり、自律神経のバランスが改善されます。これにより、肩こりや腰痛の軽減だけでなく、内臓の働きやストレスの軽減にもつながります。
3. 筋膜リリース
筋膜は、筋肉を包み込む膜のことで、全身につながっています。筋膜が硬くなると、体の動きが制限され、姿勢が悪くなる原因となります。オステオパシーの筋膜リリースにより、全身の緊張を解放し、柔軟な動きを取り戻します。
4. 内臓マニピュレーション
内臓の位置や働きを調整することで、内臓の圧迫を軽減し、姿勢の改善につなげます。例えば、胃や腸が圧迫されていると、猫背になりやすくなりますが、内臓の調整を行うことで姿勢を整えることができます。
5. 頭蓋骨の調整
頭蓋骨のわずかな歪みが、全身のバランスに影響を与えることがあります。オステオパシーでは、頭蓋骨の微細な調整を行い、姿勢を整えるだけでなく、自律神経の働きを高めることも目指します。
正しい姿勢を維持するためのセルフケア
オステオパシーの施術を受けた後も、日常生活での姿勢を意識することが大切です。以下のセルフケアを取り入れることで、良い姿勢を維持しやすくなります。
1. 正しい座り方を意識する
・椅子に深く座り、骨盤を立てる ・背筋を伸ばし、耳・肩・骨盤が一直線になるようにする
2. ストレッチや軽い運動を取り入れる
・肩甲骨周りをほぐすストレッチ ・股関節を柔らかくするストレッチ ・体幹を鍛える軽い筋トレ（プランクなど）
3. こまめに姿勢をチェックする
スマートフォンやパソコンを使う時間が長い人は、こまめに姿勢をチェックし、正しい姿勢を意識することが大切です。
まとめ
姿勢は、私たちの健康に大きな影響を与えます。オステオパシーを活用することで、骨盤や背骨のバランスを整え、正しい姿勢を取り戻すことができます。日々の生活習慣とオステオパシーを組み合わせることで、理想の体を手に入れましょう。
整体なおは用賀駅徒歩1分の整体院です。
鍼やオステオパシーでの肩こり腰痛の改善、こども整体での発達障害対応、自律神経調整による頭痛・不眠の改善などご相談を受けております。
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この整体コラムを書いた人
整体院整体なお院長・鍼灸あん摩マッサージ指圧師・整体師直井 昌之
経歴
早稲田大学スポーツ科学部卒業日本鍼灸理療専門学校昼本科卒業卒業後、修行のため神奈川県市の鍼灸接骨院で働き、ケガの処置やマッサージについて学ぶ根本的な体の改善を目指すために、トレーニング、理学療法や整体、カイロプラクティック、機能神経学、オステオパシーを学び始める。自律神経失調症のセミナー フィリップ・ブルディーノD.O内臓マニピュレーション リタ・ベナモアD.O内蔵オステオパシー泌尿生殖器セミナー ジェローム・バティストD.O,M.Dオステオパシーの診療における診断と治療 カール・スティールD.Oマッスルエナジーテクニック国際セミナー 頸椎、胸椎、肋骨、腰椎 カイ・ミッチェルD.Oなど計700時間以上の研修会に参加
資格
- 鍼灸あん摩マッサージ指圧師
- 中学高校体育教員免許
所属団体
- 日本オステオパシーメディスン協会・スティルアカデミージャパン4期生
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