1. SIBO(小腸細菌異常増殖)とは?原因と症状を解説
SIBO(Small Intestinal Bacterial Overgrowth)とは、小腸内で細菌が異常に増殖する状態を指します。通常、小腸には大腸ほどの細菌は存在しませんが、腸の運動機能の低下や胃酸分泌の減少などが原因で、小腸内に細菌が過剰に繁殖することがあります。
SIBOの主な原因
- 胃酸不足:胃酸は腸内細菌の増殖を抑える役割があります。胃酸の分泌が低下すると、細菌が小腸内で増殖しやすくなります。
- 腸の蠕動運動の低下:小腸は消化物をスムーズに移動させるために蠕動運動を行います。この動きが弱まると、細菌が小腸内に留まり増殖しやすくなります。
- ストレス:自律神経の乱れが腸の働きを鈍らせ、腸内環境の悪化を招くことがあります。
- 抗生物質の使用:抗生物質の使用により腸内細菌のバランスが崩れ、悪玉菌が優勢になりやすくなります。
- 食生活の乱れ:高糖質・高脂肪の食事やアルコールの過剰摂取がSIBOを引き起こす要因になることがあります。
SIBOの主な症状
- 腹部膨満感やガスが溜まりやすい:特に食後にお腹が張りやすくなります。
- 便秘や下痢を繰り返す:腸内細菌の異常繁殖により、腸のリズムが乱れます。
- 栄養吸収不良による疲労感や免疫低下:鉄分やビタミンB12の吸収が妨げられ、貧血や疲れやすさを引き起こします。
- 腸内発酵による口臭や胃の不快感:小腸内での異常発酵がガスの発生を増やし、口臭や胃もたれの原因となります。
SIBOは軽度の不調から慢性的な健康問題につながる可能性があるため、早めの対応が重要です。
2. SIBOの診断方法|自分でチェックするポイント
SIBOを診断するためには、まず自身の症状をチェックすることが重要です。特に、食後の不調や消化器系のトラブルが頻繁に起こる場合、SIBOの可能性があります。
SIBOのセルフチェック
- 食後すぐにお腹が張る
- 発酵食品や炭水化物を摂ると症状が悪化する
- 頻繁にゲップや腹部膨満感を感じる
- 便秘と下痢を繰り返す
- 腸内ガスが多く、おならの臭いが強い
- 疲労感や栄養不足の症状がある(貧血・肌荒れ・抜け毛など
医療機関での検査方法
SIBOを正確に診断するには、以下のような検査を受けることが推奨されます。
・水素呼気テスト・メタン呼気テスト
→ 特定の糖類(ラクトロースやグルコース)を摂取し、呼気中の水素やメタンガスの濃度を測定。異常値が検出されるとSIBOの可能性が高い。
・内視鏡検査(小腸生検)
→ 小腸の状態を直接観察し、細菌の異常増殖や炎症の有無を確認。
自己判断が難しい場合は、専門医に相談し、適切な検査を受けることが大切です。
3. SIBOの放置が危険な理由|腸内環境の悪化が引き起こす健康問題
SIBOを放置すると、小腸の機能が低下し、全身の健康に悪影響を及ぼします。特に、栄養吸収の妨げや免疫機能の低下など、深刻な問題につながる可能性があります。
栄養吸収障害のリスク
SIBOにより小腸の粘膜がダメージを受けると、栄養素の吸収が阻害されます。特に以下の栄養素の不足が起こりやすくなります。
鉄分 → 貧血、疲労感、集中力の低下
ビタミンB12 → 神経障害、めまい、しびれ
脂溶性ビタミン(A・D・E・K) → 免疫低下、骨粗しょう症、皮膚のトラブル
免疫低下と慢性炎症
SIBOが悪化すると、小腸のバリア機能が損なわれ、「腸漏れ症候群(リーキーガット)」を引き起こす可能性があります。これにより、有害な物質が血流に入り込み、慢性炎症や自己免疫疾患(リウマチ・甲状腺疾患など)のリスクが高まります。
皮膚トラブルやメンタルヘルスへの影響
腸内環境の悪化は、肌荒れやアトピー性皮膚炎を悪化させる要因になります。また、小腸で作られる**セロトニン(幸せホルモン)**の分泌が減少すると、不安感やうつ症状の原因になることもあります。
SIBOは放置せず、早めの対策が健康維持に不可欠です。
4. SIBOの治療方法|腸内環境を整えて消化機能を改善するアプローチ
SIBOを改善するためには、小腸の細菌バランスを整え、消化機能を回復させることが重要です。そのための具体的な治療法を紹介します。
① 食事療法|低FODMAP食の活用
SIBOの改善には「低FODMAP食(発酵性オリゴ糖・二糖類・単糖類・ポリオールの摂取制限)」が効果的です。これらの成分は小腸で発酵しやすく、ガスを発生させるため、SIBOの症状を悪化させる原因になります。
避けるべき食品
オリゴ糖:玉ねぎ、にんにく、豆類
二糖類:牛乳、ヨーグルト
単糖類:はちみつ、りんご
ポリオール:人工甘味料(ソルビトール、キシリトール)
推奨される食品
低糖質の野菜(ナス、ズッキーニ)
たんぱく質(鶏肉、魚、大豆製品)
発酵しにくい炭水化物(白米、ジャガイモ)
② プロバイオティクスとプレバイオティクスの選び方
**プロバイオティクス(善玉菌)**は、腸内の細菌バランスを改善するのに役立ちます。ただし、SIBOの方は発酵食品に含まれる乳酸菌が悪化要因になることもあるため、選び方が重要です。
おすすめのプロバイオティクス
乳酸菌が少ないもの(ビフィズス菌、サッカロマイセス・ブラウディ)
土壌由来のプロバイオティクス(バチルス・コアグランス)
**プレバイオティクス(善玉菌のエサ)**はSIBOの症状を悪化させる場合があるため、食物繊維の摂取は慎重に行いましょう。
③ SIBOに効果的なサプリメント
SIBOの改善に役立つサプリメントも活用できます。
消化酵素:食べ物の分解を助け、腸内発酵を抑える(パパイン酵素、リパーゼ)
ミネラル:マグネシウムは腸の動きを活発にし、便秘を防ぐ
ビタミンB群:腸内の炎症を抑え、エネルギー代謝をサポート
④ 腸内環境を整える生活習慣のポイント
SIBOの治療には、食事だけでなく生活習慣の改善も欠かせません。
規則正しい食事のリズムを作る(食間を4~5時間あける)
軽い運動を習慣化する(ウォーキングやストレッチ)
ストレスを管理する(深呼吸、マインドフルネス、整体)
SIBOは食生活の見直しと適切なケアで改善が可能です。自身の体調に合った方法を取り入れ、腸内環境を整えましょう。
5. SIBOとストレスの関係|自律神経を整えて腸の動きを改善
SIBO(小腸細菌異常増殖)は、消化機能の低下だけでなく、ストレスによる自律神経の乱れとも深く関係しています。ストレスを管理し、自律神経のバランスを整えることが、SIBOの改善につながります。
① ストレスが腸に与える影響
ストレスがかかると、交感神経が優位になり、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)が低下します。その結果、小腸内の細菌が適切に排出されず、SIBOが悪化する可能性があります。また、ストレスホルモンであるコルチゾールが増加すると、腸内の炎症が進み、腸内バリア機能が低下することで「腸漏れ(リーキーガット)」のリスクが高まります。
② 自律神経を整える方法
自律神経のバランスを改善するためには、副交感神経を優位にする習慣を取り入れることが大切です。
深呼吸・マインドフルネス:リラックスを促し、腸の動きを活発にする
良質な睡眠:睡眠不足は自律神経の乱れを引き起こすため、毎日7時間以上の睡眠を確保
軽い運動:ヨガやウォーキングでリラックス効果を高める
③ 整体・内臓マニピュレーションの活用
SIBOの改善には、整体や内臓マニピュレーションを活用するのも有効です。腹部の緊張を緩めることで、腸の動きを促し、蠕動運動を正常化します。特に、横隔膜や腹部の筋膜を調整する施術は、ストレスによる胃腸の緊張を和らげる効果があります。
ストレス管理を徹底し、自律神経を整えることは、SIBOの根本的な改善につながります。日常生活の中で意識的にリラックスする習慣を取り入れましょう。
6. SIBOを予防するためのライフスタイル改善
SIBO(小腸細菌異常増殖)の発症を防ぐためには、腸内環境を整え、腸の蠕動運動を正常化する生活習慣を意識することが大切です。日々の食事や運動、ストレス管理がSIBOの予防に直結します。
① 消化をサポートする食事習慣
よく噛んで食べる:唾液の分泌を促し、消化酵素の働きを助けることで胃腸の負担を軽減
胃酸の分泌を促す食事:レモン水やリンゴ酢を食前に摂取し、胃酸の低下を防ぐ
低FODMAP食の取り入れ:発酵しやすい食品(小麦、大豆、玉ねぎなど)を適度に避け、腸内ガスの発生を抑制
② 適度な運動と腸のマッサージ
ウォーキング:軽い運動は腸の蠕動運動を促し、腸内細菌の過剰な増殖を防ぐ
ヨガやストレッチ:腸を適度に刺激し、ガスの排出を助ける
腹部マッサージ:おへその周りを時計回りに優しくマッサージすることで、腸の動きを活性化
③ 腸に優しい生活習慣
質の良い睡眠:睡眠不足は自律神経の乱れを招き、腸の機能低下につながる
ストレス管理:深呼吸やマインドフルネスを習慣化し、副交感神経を優位にする
整体や内臓マニピュレーションの活用:腸の可動性を改善し、消化機能を高める
SIBOを予防するためには、日々の生活習慣を見直し、腸内環境を良好に保つことが重要です。腸に優しい食事、適度な運動、ストレス管理を取り入れることで、健康的な消化機能を維持しましょう。
まとめ
SIBO(小腸細菌異常増殖)は、小腸内で細菌が異常に増殖することで、消化不良やガスの過剰発生、栄養吸収の障害などを引き起こします。放置すると腸内環境の悪化により、慢性的な不調や免疫低下、メンタルヘルスへの影響も懸念されるため、早期発見と適切な対策が重要です。
SIBOの治療には、食事療法やサプリメント、腸内環境を整える生活習慣の改善が有効です。また、ストレス管理や腸の可動性を高める整体・内臓マニピュレーションも、予防と改善に役立ちます。
健康的な腸内環境を維持するために、日々の食事や生活習慣を見直し、腸の働きをサポートする行動を意識することが大切です。整体やセルフケアを活用しながら、SIBOを予防し、快適な生活を手に入れましょう。
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この整体コラムを書いた人
整体院整体なお院長・鍼灸あん摩マッサージ指圧師・整体師直井 昌之

経歴
早稲田大学スポーツ科学部卒業
日本鍼灸理療専門学校昼本科卒業
卒業後、修行のため神奈川県市の鍼灸接骨院で働き、ケガの処置やマッサージについて学ぶ
根本的な体の改善を目指すために、トレーニング、理学療法や整体、カイロプラクティック、機能神経学、オステオパシーを学び始める。
自律神経失調症のセミナー フィリップ・ブルディーノD.O
内臓マニピュレーション リタ・ベナモアD.O
内蔵オステオパシー泌尿生殖器セミナー ジェローム・バティストD.O,M.D
オステオパシーの診療における診断と治療 カール・スティールD.O
マッスルエナジーテクニック国際セミナー 頸椎、胸椎、肋骨、腰椎 カイ・ミッチェルD.O
など計700時間以上の研修会に参加
資格
- 鍼灸あん摩マッサージ指圧師
- 中学高校体育教員免許
所属団体
- 日本オステオパシーメディスン協会・スティルアカデミージャパン4期生
メッセージ
オステオパシーを中心とした手技による施術をメインで行っております。
少しでも快適な生活を送れるようにサポートしていければと思います。
「院長あいさつ」にさらに詳しいプロフィールを載せていますのでぜひご覧ください。
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